ユニバーサルデザイン
なごみの里病院は、ユニバーサルデザイン(Universal Design)をコンセプトに建築されました。ユニバーサルデザインには適当な訳語がなく、分かりやすい流行語で意訳すると、「人にやさしい」、「障害者にやさしい」、「高齢者にやさしい」でしょうか。
日常生活の中でも、最大のバリアはトイレと浴室です。
トイレや入浴は、誰もができるだけ長く自立していたいと強く願う、最もプライベートな行為ですが、ドアの開閉から始まり、立ち座り、衣服着脱、トイレットペーパー使用、手洗い、蛇口の開閉、タオルやブラシの使用など、意外に複雑な動作の組み合わせで構成され、介護の必要な高齢者では、しばしば早期から困難となります。
また、トイレや浴室はしばしば転倒事故につながる危険な場所でもあります。
特別室
当院では、約33m2の特別室(介添え人室約6m2を含む)を2室設けています。
トイレやお風呂はもちろんのこと、応接セットやミニキッチンも完備しています。
個室
患者様のプライベートを可能な限り尊重し、約18m2の広々とした空間で生活して頂けます。
多床室(2〜4人部屋)
療養型の基準である6.4m2を大きく上回る約8.6m2を確保し、ベッドサイドには床頭台兼用のチェストを備え、隣床と仕切る事によってプライバシーにも配慮しています。
浴室
少しの介助で自立して入浴が出来るよう、浴槽はサイズや手摺の形状・位置などが工夫された個室となっています。
また、座ることや体を動かすことが困難な患者様には介護浴槽を使用し、寝た状態のまま入浴して頂けます。
トイレ
車椅子・歩行のどちらにも使いやすく、座った姿勢で手洗いなどの動作が完了するようになっています。
また、廊下の照明は片側に寄せて反射による照度を高めると同時に、トイレ側が明るくなるため患者様への誘導効果を発揮しています。
ホール
広々としたホールは患者様に病室とは違った気分を感じて頂けるよう、四季折々の演出をしています。
中庭
天気のいい日には屋外で緑のなか日光浴したり、お散歩したりリフレッシュして頂けます。
リハビリテーション
運動療法や種々の治療機器を用いた物理療法を行い身体機能の改善・維持に取り組んでいます。
屋上
四季折々に花を咲かせる屋上庭園ではご家族様との団欒を楽しんで頂けます。
院内設備
空調システム
患者様にやさしい空調システムとして病院内の換気は、新鮮な空気の温度と湿度を調節してから行っています。体に心地よい新鮮な空気が、各病室に送り込まれています。
感染対策
最も問題となる接触交差感染の予防として手洗いの開閉栓をセンサー式にしました。
床に這わせた電源コードは感染のリスクが発生するため、医療機器の多用される病室の電源を天井式としました。埃の拭き残しがないよう、床の壁の接続面を局面仕上げ(R構造)にし、埃たまりの原因となる物を置かないことを徹底しています。
厨房
HACCP(ハサップ)の概念に基づき衛生管理の行きとどいた厨房で、患者様に毎日の食事を提供しています。
また、温冷配膳車を使用し、温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で配膳しています。
地下水高度処理システム
深井戸から汲み上げる良質で安定した地下水を活性炭や0.01μmの限界濾過膜(UF膜)を通し、より安全でおいしい水にする専用水道システムです。
自家発電
平成25年に燃料タンクを増設した為、災害時で電力の供給が停止した際に、最低72時間(3日間)の稼働が可能です。