ホスピス(緩和ケア病棟)って何?
がん等の悪性腫瘍の治癒を目的とした治療が困難になった患者様の、心身の苦痛を和らげ、最後までその人らしく、尊厳をもって過ごしていただけるよう支援していく病棟です。
症状の進行したがん患者様の直面する強い痛みや息苦しさなどの身体的苦痛、変化する症状への不安など精神的な苦痛をスタッフ全員が理解し、専門的な緩和医療を行うとともに、日常生活への援助やご家族への精神的な支援などのケアを行います。
「その人らしく」充実した生活を過ごしていただけるよう、スタッフ全員がチームとなり支えていきます。
薬師山ホスピスの紹介
一般財団法人薬師山病院は、日本でも数少ない独立型ホスピスとして1998年10月に誕生しました。緑豊かな高台に位置し、光をふんだんに取り入れられるようデザインされた病棟からは、東に比叡山や大文字山を望み、自然に包まれた穏やかな環境の中で、ゆったりと過ごしていただけます。
「患者様とご家族、職員とボランティアがそれぞれの生き方を尊重し充実した生活を過ごす家である」を基本理念とし、医師、看護師をはじめ、薬剤師や管理栄養士、医療ソーシャルワーカーやボランティアなど、全スタッフが1つのチームとなり、痛みなど身体的な症状だけでなく、不安などの精神的苦痛に対しても積極的に緩和を行っています。また患者様と痛みを分かち合うご家族への支援も行います。
施設の紹介
病院特有の雰囲気や規制をできる限り少なくするよう配慮し、草花の美しい庭への散歩やボランティアによるサービス、お花見やクリスマス会などの季節の行事を通じて、思い思いの時間を、家にいるように過ごしていただけます。
人生のもっとも大切な時間、笑ったり、話したり、ときには泣いたり...ともに感じあえる場面や空間を大切にしています。
玄関
玄関は柔らかな陽の光が差し込み、ゆったりとくつろいでいただけるスペースとなっています。病院を訪れる方に心安らいでいただけるよう受付スタッフが温かい笑顔でお迎えしています。
病室
大きな窓からは緑の中庭が見え、外の光や風を感じられます。お好きな絵やご家族の写真、使い慣れた時計や椅子などを置いて、家にいるような雰囲気にしていただけます。ベッドの配置も患者様とご相談し、居心地よく過ごせるよう配慮しています。
サロン
比叡山の全景が望める開放的なスペースで、庭の桜や紅葉など四季折々の風情を味わっていただけます。また、ティーサービスやコンサート、映画上映や季節の行事が催され、療養生活の中での楽しみや潤いのひと時を過ごしていただけます。
キッチン
患者様、ご家族がいつでも使用できる専用のキッチンです。簡単なお料理を作って、ご一緒に召し上がることも可能です。
家族室
ご家族の皆様が休憩にお使いいただけるお部屋です。畳の上で足を伸ばし、体を休めていただくことができます。
中庭
春は枝垂れや八重桜、夏はさわやかな緑、秋は色とりどりの紅葉、冬は雪景色…季節を感じられる庭には車いすやベッドでも出ることができます。外の空気や陽の光を全身に感じていただけます。
浴室
横になったまま入ることのできるリフト浴槽があります。お湯につかり、体が温まることによって、体と心の安らぎが得られます。